96億光年という時間
96億光年、最遠の銀河団発見を国際研究チームがしたそうです。
東京大と京都大などの国際研究チームは、米ハワイ島のすばる望遠鏡と欧州の天文衛星の観測データから、これまでで最も遠い地球から96億光年離れた銀河団を発見したそうです。
これまで観測された最も遠いものは92億光年でした。
すばる望遠鏡の観測で、くじら座の方角に遠い銀河団候補があるのを発見。
個々の銀河をすばるの近赤外線装置で観測し、96億光年かなたにあることが分かったそうです。
銀河団というのは、多数の銀河が互いの重力でまとまっている大規模な集団のこと。
冷たい暗黒物質による階層的構造形成シナリオに基づくと、ビッグバンによって宇宙が誕生した直後、宇宙の物質密度に場所によってわずかな揺らぎがあったため、この密度揺らぎが次第に成長し、密度の高い部分が重力によって収縮して銀河が生まれたと考えられています。
その後、この銀河同士が互いの重力によって集合したものが銀河団であるとされています。
銀河団には数十個から数千個の銀河が含まれています。銀河団自身もまた、超銀河団というより大きなスケールの構造の一部なんです。
銀河の集団の中で規模の小さいものは銀河群と呼ばれ、銀河団と区別されています。